ある母親はインターネットの育児カフェで「シャワーをして鏡を見て、疲れて眠っている赤ん坊を見ながらも涙があふれてくる。
一日に5回以上涙を流し、100回以上怒りが込み上げて、気が滅入るような痛みを感じる。うつ病にかかったようだ」と話す。
彼女はさらに「私ができることは無言かもしれないし、助けてあげられない現実に罪悪感が押し寄せてくる。一日中この事件
のことしか考えられない」という文を載せた。別の母親は「私も昨日も胸が詰まって明け方4時まで眠れなかった」として
「初めて外国に移住したいと思った」と共感を示した。
生徒や教員にとってセウォル号の痛みは格別だ。ある女子生徒は、今回の事件の犠牲者に友人が含まれていた事実を確認
して衝撃に包まれた。部屋から出ずに泣くばかりだった。こうした状態が続いたので、母親の手に引きずられて精神科医院を
訪れた。京畿道安山(キョンギド・アンサン)に勤めたことがある現職の女性教員(33)はひょっとして知っている教員が災難に
あってはいないかと心配になり、毎日ニュースを見ながら涙を流している。彼女は「生徒たちを守ろうと教員らが尽力したことを
思うと、とても胸が痛い。檀園(ダンウォン)高校の教頭先生の死亡事件もそうで…」と言葉を濁した。この女性教員は「現状は
変わらないのに、ずっとテレビをつけてスマートフォンをいじっている」として「食欲がなく、きちんと食事をするのもつらい」と話した。
順天郷(スンチョンヒャン)大学富川(プチョン)病院精神健康医学科のイ・ソヨン教授は「一部の学校でセウォル号犠牲者への
追悼文を書かせているが、趣旨は理解できるけれども過去に事故で家族を失ったことのある生徒がいたら問題になるかもしれ
ない」と憂慮した。イ教授は青少年について親がすべき3つの事を提示する。コミュニケーションを通じ子供の感情や思いを知り、
子供が今回の事故を本人のこととして個人化してわい曲しないよう助け、世の中が安全で乗り越えていかなかればならないこと
があるとのメッセージを与えなければならないということだ。
中央(チュンアン)大学精神健康医学科のハン・トクヒョン教授は「子供たちは外部の感情から影響を多く受けるので終日テレビ
ニュースにさらすのは望ましくない。最初から禁止するのも問題があるので、親が適切に調節しなければならない」と話した。
ハン教授は「高齢者も同じ」と付け加えた。
もともと精神障害があればさらに留意する必要がある。ノ・マンヒ専門医は「不安障害・パニック障害を患っている人は今回の事故
でさらに影響を受けるので、家族がよく気を付けなければならない」として「深刻なようなら主治医に診てもらうべきだ」と勧告した。
今の悲しみは当然だという分析もある。ソウル聖母病院精神健康医学科のチェ・ジョンホ教授は「今回の事故で悲しくてつらくて
(雰囲気が)重いのは当然のことで、既成世代の過ちであり、責任を負わなければならない」として「何が誤っていたとか批判だけ
しても否定的な感情が大きくなるので、義憤(義に徹した怒り)に切り替えて海洋安全システムやトラウマ支援体系を変える制度
改善につなげるべきだ」と話した。
以下ソース
http://japanese.joins.com/article/429/184429.html?servcode=400§code=430
http://japanese.joins.com/article/430/184430.html?servcode=400§code=430