1970年3月の日航機「よど号」ハイジャック事件で北朝鮮に渡り、欧州で日本人拉致にも関与したとして
国際手配されているよど号グループが暮らす施設「日本人村」について、毎日新聞は内部を撮影した写真を入手した。
公安当局によると、かつては「日本革命村」と呼ばれ、ピーク時には妻子も含め計36人が暮らしたとされる
日本人村の様子が公開されるのは極めて珍しい。
庭木の手入れが行き届いた広大な敷地にはグラウンドや一般国民には認められていないとみられる衛星放送の受信施設もあるなど、
事件から約45年が経過した今も北朝鮮当局による厚遇ぶりがうかがえる。
写真は、書籍編集者の椎野礼仁(しいの・れいにん)さん(65)が4月末に現地を訪れた際に撮影した。
椎野さんによると、日本人村は平壌中心部から約20キロ離れた大同江のほとりにある。
村の管理や警備にあたる専従のスタッフが配置され、家庭菜園や来客者向けの宿舎もあった。
国際電話用の通信回線も最近整備され、インターネットはできないが、パソコンで電子メールの送受信もできる。
NHKや米CNNのニュースも見ることができたという。
公安当局によると、現在、日本人村で暮らしているのは小西隆裕容疑者(69)ら6人とみられる。
平壌中心部のビルで中古車などを扱う貿易会社を運営していたとされるが、
ビルは昨年7月に当局に返還されたといい、事実上の隠居生活に入った可能性があるという。【岸達也】
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